特養職員紹介⑤

お世話になっております。特養スタッフの後藤です。

梅雨もはじまり、夏の訪れを感じる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。

「施設長いつなん?」「はよ施設長行きいや」と、近日とてもブログ更新急かされることが多く、この厳しいお言葉たちも期待の裏返しと思い、とうとう今回の職員紹介は、我らがサラージュ豊中 金内施設長にお越しいただきました。

後藤&山本:おねがいしま~す

金内施設長(以下金内):あれ、なんで山本さん?

後藤:今回はいままでと違う感じになって僕が緊張すると思ったので、アシスタントを要請したところ、快く引き受けてくださいました。

山本:前回の記事見てなかったんですか?私の同席は自然な流れですよ。

金内:まあ何でもいいですけど(笑)

後藤:それじゃあ施設長、早速生い立ちから。

金内:そんなざっくりしてたっけ?(笑)え~っと、兵庫県の出身で末っ子です。学生時代はそれといって思い出があるわけではないですが、高校の途中までバスケをしていました。あんまりこの辺はインタビューで載せる程の引き出しがないかもしれません(笑)

後藤&山本:なるほど。

金内:いつもインタビューこんな感じですか?

後藤:いや、今日は後藤が自分を出せてないですね。

山本:ジャーナリズムがいつもと違うような…

後藤:満を持すぎて固くなってます。それではちょっと話飛びますが、介護の道へ進むことになったきっかけと、慶生会入職までの流れをお願いします。

金内:介護へのきっかけ…思い返すと、身内の方がいわゆる認知症で、その人自身の生活(の仕方)や周りの方の対応を見て、「高齢者を支える福祉という道もある。それが自分の出来る親孝行になるのかも」と自分なりに考え始めたのがきっかけかもしれないですね。結果大学も福祉科に行くことになって、実習なんかにも行かせてもらって、介護職への道が出来た…という感じです。慶生会への入職は本当にたまたまというか、大学のゼミの先生の紹介で受けさせてもらっただけなので、あまりストーリーがあるわけではないです(笑)

後藤&山本:なるほど

金内:いいコンビやなあ(笑)

後藤:入職した慶生会で実際に介護をやってみて、ギャップはどうでしたか?

金内:最初は色々辛かった気がします。ケアが上手くいかない、伝わらないということが多かったし、年下の方に指示を出されることにすごくギャップというか、違和感を感じてしまって(笑)でも介護業務自体に抵抗はなかったかな。怖れずになんでもトライは出来た気がします。まあ、やらないといけない状況だったという事もありますけど。

後藤:「昔は全然やった」というのは施設長が昔の話をするうえで絶対仰られる気がするんですけど、その転換期というか、変わるポイントのような時期といったらいつくらいになるんでしょうか?

金内:いや、前提として「今が上手くいってる」とは思ってはいないかな…。まあ、あえていうなら、入職4年目でフロアチーフという役職が付いたときに責任感というか、「見本にならないといけない」という意識が芽生えた気がします。その後5年目でショートステイ担当(相談員)になったときに、ご利用者だけでなく、そのご家族やケアマネといった外部の方とのやりとりも増えていく中で、「仕事として割り切ってやらないといけない」と対応の仕方や言葉の使い方を気を付けるようになった。改めてやるしかないな。という自分のなかでの意識の変化のはありました。その時期は他の人からしたら「金内どうしたんやろ」と思われていたかもしれません(笑)

後藤:今でも思うのですが、金内施設長の「変われる強さ」のようなものは本当にすごいと思います。

金内:なんやそれ(笑)

山本:金内施設長が、お仕事をするうえで大切にしている事って何になりますか?

金内:んー、元来あんまりポジティブな方ではないのですが、仕事に対しては前向きに事柄を捉えていきたい。というのはあります。支えられながら仕事が出来ている、という実感があるので、その感謝の気持ちを返していくじゃないですけど、関わった以上は(部下であれば)成長させてあげたいという気持ちは持っているつもりです。あとはウソをつかないこと。

山本:なるほど

金内:答えになってますか?(笑)

山本:なってますなってます。勉強になります。金内施設長とお話しすると、変化に気付くセンサーが人一倍すごいと感じることが多くて、それはどうやって養ったんですか?

金内:自分はよく気が付く人という自負はありませんが、言葉や使っている単語、表情やしぐさなど、相手がどういう気持ちでいるか、どう捉えているかなどはお話しする中でも気を張っているつもりです。手の届く範囲のアンテナは常に張っておきたいというのはありますし、前述の「仕事に対しては~」ではないですけど、今の立場、役職上絶対に必要な事だとは思っているので。

後藤:そうだとしても、「よくそんなこと覚えているなあ」「よくそんなとこ見てるなあ」と思う事が、いっしょにお仕事させてもらってるとすごく多いです。ちょっと逸しているレベルだと思いますけどね…

金内:そう?「聞いてないようで聞いてる」みたいなことはあるかもしれませんが(笑)

後藤:うわ、プレッシャー。こんなの言われたら施設長の前で電話もろくに出来なくなる。

山本:聞いてないようで聞いているハラスメントですね。

金内:だからそれも仕事ですって(笑)

山本:ところで、施設長は趣味はなんですか?

金内:ん~、実は皆さんのように、これが趣味と言えるようなものが無くて…

山本:休日はもっぱらご家族と過ごされるんですか?

金内:そうですね。なんか、それで充分というか(笑) キャンプとかしてみたいなあとは思いますけどね。

山本:いいですね。

後藤:まあそんな話は置いといて、金内施設長は平成30年の10月からサラージュの施設長に着任されましたが、当時の印象と経緯、良くなってきたと多少なり評価されている現在をどう振り返られますか?

金内:置いとかれた。仕事以外何もない人みたいになってませんか?(笑) そうですね…最初はやっぱり大変ななかで働かれているスタッフを見て、「なんとかしないと」とい気持ちが芽生えました。やはりスタッフの働きぶりや表情がその会社の状態を表しているところはあると思うので、そういった意味では、会社としてあまりいい状態ではなかったのかな、という風に見えました。慶生会の会長もよく「飛んで2階には上がれない」と仰られますが、その通りで一つ一つの課題に向き合ってきたからこそ上記の「良くなってきた」という評価に繋がっているのだと思います。実際にケアやサービスとしてご入居者に還元出来ているか、という事はまだまだ課題が残り、追及していかないといけない所ではあると思いますが、多少雰囲気が明るくなってきたな、ということは感じています。

後藤:具体的に取り組んできたことといったら何になるでしょうか?

金内:あまり「自分が何かをした」という感覚はありませんが、あえていうなら、コミュニケーションの量は意識して増やしてきました。「風通しのいい」とはよく言いますが、コミュニケーションが円滑に行くというのは職場にとってとても大切だと思っています。自分の直下でもあるリーダーの後藤さんはじめ、皆さんが働きやすくなるようにコミュニケーションの機会の設定や日々のお声掛けのような事は、してきてよかったなと思いますし、これからも続けていきたいです。

山本:金内施設長になってから、「施設長にこんな話していいんだ」って初めて思えました。

金内:職員の状態がいわばサービスの品質であり商品でもある業種ですから、良い状態で仕事に就いていただけるように配慮することも、自分の仕事の一つだと思っています。

後藤:最後に、これからの目標をお願いします。

金内:重複にはなりますが、良くなってきたというものの課題を感じている部分は多いので、ご入居者・ご家族に「サラージュに入居してよかった」と言って頂けるサービスの質を追求していきたいです。特養、施設として求められている役割はもちろんありますが、その枠だけに捉われずに、あらゆるニーズに柔軟に対応していきたいという思いもありますし、それはフルメニュー化を掲げる法人のスローガンでもあります。いち施設、いち職員として出来ることの幅を増やす、いい意味でのチャレンジだとも思っています。

後藤:なんとなく「自分の仕事の範囲はこれまで」と決めつけてしまう風潮のあるなか、実際にそのチャレンジを実践してくださっている姿が目の前にあるのは本当に心強いです。

山本:チャレンジしやすい環境であるのは間違いないので、その流れに乗って自分のスキルアップ、出来ることを増やせるよう学んでいきたいです。

金内:そんなかしこまらんでも(笑)

後藤:それじゃあお忙しいところありがとうございました。好評だったら施設長インタビュー第2弾もしますので。

金内:そんな需要ある?別にいいですけど…。それじゃあ、はい、ありがとうございました。

後藤&山本:ありがとうございました~

一度だけ、自分(後藤)のことで金内施設長が読み違いをしたことがあって、自分がサラージュ豊中に着任してすぐの頃、「初めて一緒のチームで仕事することになったけど、フロアの職員含めて、どんな人かを知ることは仕事するうえで大事やで。まあ俺も正直後藤さんの事をいろんな人に聞いてるし、後藤さんの事やろから、いろんな人に俺のことも聞いてるやろけど(笑)」とお話してくれたことがありました。

別に大した会話ではないのですが、確かにいままで一緒に仕事をさせていただく方が変わったりするときは、「あの人ってどんな感じですか?」と絶対に下調べをしていたのですが、実は金内施設長の時だけは「金内さんってどんな人ですか?」とは誰にも聞いたことはなくて、聞かなきゃいけないとも思いませんでした。

ふとしたときに流れてくる金内施設長の法人内での評判や、過去に金内施設長のもとで仕事をされてきた自分の仲間の働きぶりを見て、それだけでも信頼に値する人物像でしたし、「金内施設長の良さは自分だけが今後感じられる」というような、ある種の独り占め感のようなものを持っていたかった、というのも理由です(笑)自分と同時期にサラージュへ異動となった、隣で働いている田村君(同期入社)が、異動の辞令後に「よっしゃ金内さんや!まだ運はついてるぞ!」と喜んでいたのを、ふと思い出しました。

「後藤いま金内さんのとこなんやろ、ええなあ」「やっぱり良い人なんですか?金内さん」と、法人内の施設を割とウロウロする事の多い自分が、去年だけで何回言われたことか分かりません。ちょうど自分と10歳違いの金内施設長。「あと10年経ったらああなれてるんかなあ」と田村君とよく話しをします。

まだ自分の個人的な金内施設長エピソードは尽きませんが、あまり書きすぎると、ブログアップの許可が下りないので、今回はこの辺で失礼します(笑)

それではまた次回!!

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