特養職員紹介③

お世話になっております。特養スタッフの後藤です。

本日で早くも第3回を迎える、特養職員紹介。

今回は、施設内で年に一度行っております、「職員が選ぶ、接遇の最も良い職員」こと、ベストオブケアワーカー(以下BOC)で見事第1位、グランプリを受賞いたしました、木村 真紀さんにお越し頂きました!

後藤:チャンピオン!よろしくお願いします!

木村:やめてください(笑)

後藤:早速ではありますが、木村さんって前々年度からサラージュでお勤めいただいておりますけど、実は特養での勤務って初めてですよね?

木村:そうなんです。家庭の事情で2年前に大阪に帰ってくることになったのですが、それまでは東京のグループホームで働いていました。介護歴でいうと今年でちょうど10年ですね。

後藤:グループホームから特養に移られた方って、けっこう業務の違いに驚かれることが多い気がするのですが、どうでした?

木村:いやもう、ご多分にもれず大変さを感じています…

後藤:やっぱりですか(笑)具体的にどういうところにギャップを感じられてますか?

木村:グループホームは自立支援という役割、色が強くて、「一緒に何かをする」という形のケアが多かったのですが、特養では介護度の違いや(基準上での)職員数の違いから生活介護に追われることが多いので、自分のやるべきと思っているケアと少しギャップがあるような感じです。特養でも自立支援という方向性に違いは無いとは思うのですが、現実的につきっきりで何かをする、アクティブに支援をするというのは難しい部分があると思っています。

後藤:確かに…、日々の生活支援で手一杯なところは否めないですね…

木村:でも、その中でも自分たちで切り詰められる部分の要領は求めていきたいですし、そこで生まれた分の時間をケア、ご利用者と接する時間に充てたいという思いはありますね。

後藤:お話を聞いてると、木村さんがご利用者との対話やコミュニケーションをとても大切にされていることが分かります。

木村:そうですね。確かにそれは意識して大切にしている部分かなと思います。先ほどは「ご利用者」という言い方をしましたが、自分にとってはあくまで「ご入居者」という認識で、自分の家、自分の部屋であるところに我々がお手伝いをさせて頂いてるに過ぎない。極端な話、知らないところで知らない人と過ごすことへの不安や恐怖感を緩和していくためには、対話やコミュニケーションしかないとも思います。

後藤:木村さんが思う介護のやりがいみたいなものも、そこに近いですか?

木村:はい。やはり不安があるまま施設にご入居される方が大半だとは思うのですが、自分たちのケアで「ありがとう」という言葉をくださったり、笑顔を返してくださったりすることはうれしいですし、「それじゃあ、家(部屋)に帰るわ」と自身の居室を家と認識してくれたときは「よしっ!!」と達成感とうれしい気持ちになります。

後藤:なるほど、木村さんのルーツのようなものが知れて嬉しいです。

木村:なんですかそれ(笑)

後藤:さて、ベストオブケアワーカーのお話に行きたいのですが、俯瞰的に見て、ご自身でグランプリ受賞の理由って何だと思いますか?

木村:そのグランプリっていうのやめてください。そうですね…なぜ皆さんが投票してくださったのかは分からないのですが、「よく見て、よく伺って、ご入居者よりも先に」というのは日々意識してて、多少なり実践出来た部分もあるのかな…と思います。

後藤:介護用語でいう「気づき」の部分ですか?

木村:はい。介護職を始めたころの先輩職員で、とても尊敬している方がいるのですが、その方の「気づいてなんぼ」という言葉は今でも自分のスローガンでもあります。

後藤:木村さんとお話してて、「よく見てるなあ~」っていう印象を持たれた方は多いと思いますよ。裏話じゃないですけど、BOCにランクインした山本さんは接遇面がずば抜けて評価されていて、角田さんは「まずは自分が」といった業務面の姿勢が評価された投票が多かった。木村さんは接遇、業務、あとはお言葉にもあった「気づき」の総合的なバランスが、もうチャンピオンたる所以みたいな総得票になってました。

木村:あら~

後藤:投票用紙には、投票理由も記載されますから、木村さんが信頼されてることが分かる文面が非常に多かったです。最後に、今後の目標はありますか?

木村:何を持ってという基準を作るのは難しいかもしれませんが、「良いケア」をしたいという思いがとてもあります。前述しましたが、特養でよくある「座りっぱなし」や「何もしない」のような風潮は改善したいですし、入居・家という観点から地域交流も活発にしていきたい。地域資源として何があるのかも今は情報として薄いので、それこそ施設単位、フロア単位で生活の刺激となり得るようなアイデアの引き出しをもっと増やすことが出来ればと思っています。

後藤:なるほど。今年度はコロナウイルスの影響で後手に回っていますが、外出支援も活発に取り組んでいきたいですね。それでは木村さん、お忙しいところ、ありがとうございました!

木村:ありがとうございました!

ケア業務の傍ら、育成指導に就く機会も多い木村さん。言葉として説明できる、実際にやって見せることができる指導で新人職員からも支持を得ており、3階フロアに欠かせない存在です。接遇・業務のバランス力の高さはもちろん健在で、今年も施設の力になってくださっています。

それではまた第4弾で会いましょう!お楽しみに!

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